高力ボルト

第1 高力ボルトの基準張力
高力ボルトの品質 高力ボルトの基準張力(N/mm2)
高力ボルトの種類 高力ボルトの締付ボルト張力(N/mm2)
1種 400以上 400
2種 500以上 500
3種 535以上 535
※メモ
※設計ボルト張力 No
 1種(F8T)No=0.85・bFy・bAe = 0.85×640×0.75×bA = 408×bA
2種(F10T)No=0.75・bFy・bAe= 0.75×900×0.75×bA = 506×bA


第2 高力ボルト引張接合部の引張りの許容応力度
高力ボルトの品質 長期に生ずる力に対する引張り
の許容応力度(N/mm2)
短期に生ずる力に対する引張り
の許容応力度(N/mm2)
1種 250 長期に生ずる力に対する引張り
の許容応力度の1.5倍とする
2種 310
3種 330
※高力ボルトの軸断面積に許容応力度を掛けて、許容耐力を算出する。
※メモ
逆算してみると ※離間張力 = 設計ボルト張力/1.1
 1種(F8T) 長期許容応力度 = 0.85・bFy・bAe /bA /1.1/1.5 = 0.85×640×0.75/1.1/1.5 = 247
2種(F10T)長期許容応力度 = 0.75・bFy・bAe /bA /1.1/1.5 = 0.75×900×0.75/1.1/1.5 = 306


第3 高力ボルトの材料強度の基準強度
高力ボルトの品質 基準強度(N/mm2)
F8T 640
F10T 900
F11T 950
※基準強度 = 高力ボルトの0.2%offset耐力の規格最小値


削りだし試験片の機械的性質
ボルトの機械的
性質による等級
耐力 引張強度 伸び 絞り
(N/mm2) (N/mm2) (%) (%)
F8T 640 以上 800~1000 16 以上 45 以上
F10T 900 以上 1000~1200 14 以上 40 以上
F11T 950 以上 1100~1300 14 以上 40 以上
※耐力 = 0.2%の残留変形を生じる応力度

高力ボルトの許容耐力と最大耐力
高力
ボルトの
鋼種
ボルト ボルト
軸径
ボルト
孔径
ボルト
軸部
断面積
ボルト
ネジ部
断面積
設計
ボルト
張力
許容耐力(kN) 最大耐力
(kN)
長期 短期
許容せん断力 許容
引張
1面 2面 引張
呼び径
(mm) (mm) (mm2) (mm2) (kN) 1面 2面 せん断 せん断
F8T M12 12 14 113 84.3 45.8 13.6 27.1 28.2 長期の1.5倍 54.2 108 67.2
M16 16 18 201 157 85.2 24.1 48.2 50.3 96.5 193 125
M20 20 22 314 245 133 37.7 75.4 78.5 151 301 196
M22 22 24 380 303 165 45.6 91.2 95 182 365 242
M24 24 26 452 353 192 54.2 108 113 217 434 282
M27 27 30 572 459 250 68.6 137 143 274 549 367
M30 30 33 707 561 305 84.8 170 177 339 679 448
F10T M12 12 14 113 84.3 56.9 17 33.9 35.1 67.9 136 84
M16 16 18 201 157 106 30.2 60.3 62.3 121 241 157
M20 20 22 314 245 165 47.1 94.2 97.4 188 377 245
M22 22 24 380 303 205 57 114 118 228 456 303
M24 24 26 452 353 238 67.9 136 140 271 542 353
M27 27 30 572 459 310 85.9 172 177 343 686 459
M30 30 33 707 561 379 106 212 219 424 848 561
F8T 長期許容せん断耐力 = 120×軸部断面積
F10T長期許容せん断耐力 = 150×軸部断面積
F8T 長期引張耐力 = 250×軸部断面積
F10T長期引張耐力 = 310×軸部断面積
F8T 設計ボルト張力 = 0.85×640×ネジ部断面積
F10T設計ボルト張力 = 0.75×900×ネジ部断面積
F8T せん断最大耐力 = 0.60×800×軸部断面積
F10Tせん断最大耐力 = 0.60×1000×軸部断面積
F8T 引張最大耐力 = 800×ネジ部断面積
F10T引張最大耐力 = 1000×ネジ部断面積